理事会・委員会議事録

 

第126回理事会


(6月30日午後1時から,愛知県・名古屋マリオットアソシアホテルにおいて第126回理事会が開かれ次の議案が審議された.)

議題
(1) 報告事項
  1) 一般報告
  2) 委員会報告
    (1)総務委員会
    (2)財政委員会
    (3)学術委員会
    (4)編集委員会
    (5)国際交流委員会
  3)厚生労働省による定期監査結果および改善策について
  4)ホームページの利用状況と今後の進め方について
  5)第16回国際農村医学会議および第11回アジア農村医学会議について
  6)平成18年度全共連委託研究事業について
  7)総務・財務・学術委員会に対する要請審議議題について
  8)医療用医薬品製造販売業公正取引協議会の「寄附に関する基準」について
  9)日本医学会・日本学術会議・日本医学教育学会について
  10)平成17年度日本医学会分科会用語委員会報告
  11)その他

(2)協議事項     
  1)第15期評議員の補欠選任について
  2)第55回学術総会プログラムについて
  3)平成18年度日本農村医学会賞,同・金井賞及び日本農業新聞賞について
  4)平成18年度(第8回)日本農村医学会研究奨励賞について
  5)第56回日本農村医学会学術総会(新潟県)について
  6)次々期(第57回・平成20年度)学術総会会長について
  7)特別研究プロジェクト事業の実施状況と今後の進め方について
  8)地域医療の国際交流推進計画について
  9)日本農村医学会研究奨励賞規程の一部変更について
  10)役員等への香典支給内規の制定について
  11)特別研究助成積立特定資産の取り崩しについて
  12)平成17年度収支決算見込みについて
  13)平成18年度事業計画(素案)及び収支予算案(骨子)について
  14)第55回通常総会の日時・場所及び附議事項について
  15)今後の会議日程について
  16)その他


平成18年度日本農村医学会賞,他二賞決まる
 
 平成18年度日本農村医学会賞と同・金井賞及び日本農業新聞賞が決まった.表彰式は,来る10月12日開催の第55回通常総会終了後,研究奨励賞と同様,同会場において行なわれる.
   第38回 日本農村医学会賞
                  関口 善孝 (廣島総合病院名誉院長)
   第32 回 日本農村医学会金井賞
                  荻野 孝子(JA愛知東助け合い組織つくしんぼうの会会長)
   第13回 日本農業新聞賞
                  久家 源一((社)茨城県花卉園芸協会副会長)


平成18年度研究奨励賞決まる

   メディカル部門 : 西垣 良夫  (日本農村医学会農薬中毒研究班)
       「日本における農薬中毒(障害)臨床例全国調査(2001〜03年度)」
          第54巻2号(2005.7)に掲載.     推薦 編集委員会
   コメディカル部門: 乃木 章子  (山口県立大学生活科学部栄養学科)
       「健康教育介入による体重減少と代謝症候群改善との関係」,
          第53巻4号(2004.11)に掲載.     推薦 編集委員会
     受賞者には,副賞として賞状のほか記念盾及び賞金5万円が贈られる.


第56回日本農村医学会学術総会の概要

 第56回日本農村医学会学術総会は,平成19年10月11日(木)・12日(金)の2日間,新潟県長岡市のホテルニューオータニをメイン会場にして開かれる.学会長は長岡中央綜合病院院長の吉川 明先生.総会テーマは,「地域医療における病院の役割―新しい流れの中でー」(仮題)が予定されている.


第57回学術総会会長決まる

 平成20年度の第57回日本農村医学会学術総会会長に,JA高知病院の中山 拓郎病院長に決まった.正式には10月の通常総会での決定となるが,高知県での開催は初めてで四国では徳島県の第28回(昭和54年)以来約30年ぶりとなる.


特別研究プロジェクトの実施状況について

 平成17年度を初年度とする特別研究プロジェクトは,農薬中毒,農機具災害,農村における生活習慣病の3つの部会を設け,それぞれの部会は統括責任者を置き,各支部単位に置かれる拠点責任者の協力のもとに研究が進められている.
 統括責任者は,農機具災害部会が立身政信理事,農薬中毒部会が椎貝達夫理事,生活習慣病部会は藤原秀臣副理事長が.各支部の拠点責任者には,北海道・東北に八百坂透監事,関東・甲信越に椎貝達夫理事,北陸・東海が浜田正行副理事長,西日本支部は藤井康宏理事が担当している.現在の進捗状況は次のとおり.
1. 農薬中毒部会(統括責任者:椎貝達夫・取手協同病院長)

実務者レベルの現場責任者名簿を作成するとともに,各研究施設における運営会議等の月例会議時に農薬中毒例,農機具災害例報告コーナーを設定するよう呼びかけた.農薬中毒症例をなるべく収集することが研究の成功につながるが,全国から報告された総症例数は数例でありこの数では日本の農薬中毒の全体像を論じることはできない.さらに多数例を収集する必要がある.

2. 農機具災害部会(統括責任者:立身政信・岩手大学保健管理センター教授)

農機具災害の全国的発生状況を経年的に把握し,もってその対策のための基礎的データを提供することを目的として,次の2通りの方法により本研究が開始されている.
1)承諾を得た全国の厚生連病院から農機具災害の症例について報告を受ける.
2)厚生連病院の医師が特別指定医となっている都道府県の共済連本部からJA共済の生命・傷害共済事故状況報告の農作業関連事故によるものの報告を受ける.
しかし,平成17年度においては,1)による報告はわずかに数例であり,実態を把握できているとは言えない状況である.症例の報告を徹底させる何等かの打開策が必要と思われる.2)による報告は対象となる18県本部中5県から合計161例の報告を受けている.事故状況報告の書式が改訂された時点からの報告をお願いしているので,その改訂の状況を確認することも併せて報告の催促をしているが,さらに徹底を図りたい.8月にワーキンググループによる検討会を開催する.

3. 農村の生活習慣病部会(統括責任者:藤原秀臣・土浦協同病院長)

平成18年2月に35参加施設に「生活習慣病」関係書類及びデータ作成手順,調査票ソフト(CD)の送付をした.また,5月20日に生活習慣病部会,参加施設説明会を開催した.なお,7月にはワーキンググループによる検討会を開催する.今後は,生活習慣病の予知予防と関連疾患の発症予防を推進する目的でその危険因子や代謝症候群諸因子について検診,ドックの検査データを収集・解析・評価するコホート研究,モニタリング研究を多施設で展開する.



委員会報告

(平成18年6月30日午前11時から,愛知県・名古屋マリオットアソシアホテルにおいて総務委員会をはじめとする各種委員会が開かれ,午後に開催の第126回理事会への提出議案を中心に審議が行われた.審議事項,審議の概要は次のとおりである.)

総務委員会

1.審議事項
  1) 厚生労働省による定期監査結果および改善策について
  2) ホームページの利用状況と今後の進め方について
  3) 医療用医薬品製造販売業公正取引協議会の「寄附に関する基準」について
  4) 第15期評議員の補欠選任について
  5) 平成18年度事業計画(素案)について
  6) 第55回通常総会の日時・場所及び附議事項について
  7) 総務委員会に対する要請審議議題について
  8) 役員等への香典支給内規の制定について
  9) 現地理事会および学術総会会長招待招宴のあり方について
  10) その他
2.審議の概要

1) 2月8日に実施された厚生労働省による定期検査結果および事務局が作成した検査に対する改善策を了承し,このままで理事会に報告することとした. 
2) (1)平成17年度の利用状況は月平均1,813件であり,会員のページが最もアクセスされていた.また,関連リンクの施設会員病院は病院だけではないので,施設会員と改め,厚生連病院のみではなく全ての施設会員を掲載することとした.
  (2)施設会員のメールアドレスの変更がかなり見られたが,今後は変更された場合すみやかに事務局に連絡していただきたい旨周知することとした.
  (3)トップページの背景画については次年度の学術総会学会長の推薦による,農村医学会にふさわしい写真を掲載することとした. 
  (4)その他,楽しく誰からも読まれるホームページにするようトピックス等を掲載することとした.以上の4点を理事会に報告することとした.
3) 医療用医薬品製造販売業公正取引協議会の「寄附に関する基準」についてを了承し,このままで理事会に報告することとした. 
4) 北海道・東北支部の小野寺幸男先生が評議員を退任され,後任に同支部より雄勝中央病院長の中村正明先生が推薦された.会員資格は充分満たされており,このまま理事会に上程することにした.
5) 平成18年度事業計画(素案)は,事務局で策定された案を審議した結果,何らの問題点はなく,このままで理事会に上程することにした.
6) 第55回通常総会の日時・場所及び附議事項については,原案のとおり了承しこのまま理事会に上程することにした.
7) 山根理事長より日本農村医学会会員の拡大戦略と具体的行動計画を審議するよう要請を受けた.
  (1)正会員は本学会に賛同する医師及び医学研究者となっており,農山村地域のリーダーなどを幅広く選出することはできないが,少なくとも農山村地域の診療所の医師やコメディカル及び施設の人々に積極的に働きかけをしたい.
  (2)学会の広報活動強化を行いたい.
  (3) 厚生労働省,農林水産省,環境省,経済産業省,文部科学省など官公庁の補助事業の情報を把握し応募などの企画セミナーを検討する.
  (4) 創立50周年記念誌を毎年学会総会時に展示販売して,学会参加者へ広く広報したい.
8) 本学会役員等の香典支給内規を了承し,このままで理事会に上程することにした.
  1.対象者   (1)名誉理事長
            (2)名誉会員(学術顧問を含む)
           (3)現職の理事・監事
  2,支給基準 (1)香典 1万円
           (2)生花1対         (平成18年6月30日より施行)
9) 「現地理事会は今回を最後にし,次回以降は東京で開催する.また,学術総会時の会長招宴については続ける.」ことを常任理事会として理事会に上程することにした.


財政委員会

1.審議事項
1) 特別研究助成積立特定資産の取り崩しについて
2) 平成17年度収支決算見込みについて
3) 平成18年度収支予算案(骨子)について
4) 財政委員会に対する要請審議議題について
5) その他
2.審議の概要

1) 特別研究助成積立特定資産を取り崩し,平成17年度における「農薬中毒」「農機具災害」「農村における生活習慣病」の3つのプロジェクトに対し,経費見込額の合計150万円を事業費・調査研究費として支出処理する.取り崩しの時期は平成18年7月とする.以上を了承し,このままで理事会に上程することにした.
2) 平成17年度収支決算見込みを全員一致で了承し,このままで理事会に上程することにした.
3) 平成18年度収支予算案(骨子)は,「公益法人会計における内部管理事項について」に  
示された3区分の様式により公認会計士の指導の基に作成した.事務局で策定された素案を審議した結果,全員一致で了承し,このままで理事会に上程することにした.
4) 理事長より審議要請事項があった.即ち,諸会議開催時に会議機能を円滑に行うためのパソコン,プロジェクター,デジタルカメラ各1台の購入依頼である.財政委員会としては本事項を了承し,17年度の印刷消耗品費に計上することにした.

                                 
編集委員会

1.審議事項
  1) 日本農村医学会雑誌の発行状況について
  2) 第55回学術総会プログラムについて
  3) 平成18年度(第8回)日本農村医学会研究奨励賞について
  4) 日本農村医学会研究奨励賞規程の一部変更について
  5) 平成17年度日本医学会分科会用語委員会報告
  6) その他
2.審議の概要

1) 第55巻2号はすでに印刷に入っており,7月下旬には会員に届く予定となっている.
  その他の原稿も順調に集まっているので予定通り発行できる.
2) 第55回学術総会プログラムは,第55回学会長久野邦義先生から説明を受けた.
3) 平成18年度(第8回)研究奨励賞については,浜田正行副理事長より説明を受けた.
4) 日本農村医学会英文誌の発刊に伴い,対象論文の整合性を図るために一部変更を理事会に上程することにした.
 [現行] :第2条 奨励賞は日本農村医学会誌,あるいはAgricultural Medicine&Rural Healthに掲載された論文に対して授与される.
 [変更案]:第2条 奨励賞は日本農村医学会誌,およびJournal of Rural Medicineに掲載された論文に対して授与される.
5) 椎貝委員長が委員となって日本医学会分科会用語委員会で検討している「日本医学会医学用語辞典」および「厚生労働省・日本医学会監修:標準病名集」の改訂作業の進捗状況を理事会に報告することとした.


学術委員会

1.審議事項
  1) 第55回学術総会プログラムについて
  2) 第56回日本農村医学会学術総会(新潟県)について
  3) 次々期(第57回・平成20年度)学術総会会長について
  4) 特別研究プロジェクトの実施状況と今後の進め方について
  5) 平成18年度日本農村医学会賞,同・金井賞及び日本農業新聞賞について
  6) 平成18年度(第8回)日本農村医学会研究奨励賞について
  7) 平成18年度全共連委託研究事業について
  8) 学術委員会に対する要請審議議題について
  9) 現地理事会および学術総会会長招待招宴のあり方について
  10) その他
2.審議の内容

1) 第55回学術総会プログラムは,第55回学会長久野邦義先生から説明を受けた.
2) 第56回日本農村医学会学術総会(新潟県)については,吉川次期学会長より大まかなレイアウトが示され,了承された.
3) 常任理事会で理事長よりJA高知病院長の中山拓郎理事を推薦したいとの発言があった旨報告があり,理事長から理事会に提案することとした.
4) 農薬中毒の症例数がわずか5例に過ぎないことから,理事会において更なる協力要請をすることとした.農機具災害については,全共連県本部によって報告のバラツキがあり,全共連特別指定医への働きかけを強める必要性が指摘された.生活習慣病についてはこれまでデータ作成手順・調査票ソフト(CD)を送付し,参加施設説明会を開催済みで,今後,検診・ドックの検査データを収集・解析・評価するコホート研究,モニタリング研究を展開するとの報告が了承された.
5) 日本農村医学会賞は関口善孝(廣島総合病院名誉院長),金井賞は荻野孝子(JA愛知東助け合い組織つくしんぼうの会会長),日本農業新聞賞は久家源一((社)茨城県花卉園芸協会副会長)の各氏を理事会に上程することにした.
6) 学術担当の浜田副理事長より選考経過の説明があり,メディカル部門は西垣良夫(日本農村医学会農薬中毒研究班),コメディカル部門は乃木章子(山口県立大学生活科学部栄養学科)の各氏を理事会に提案する事とした.
7) 日本農村医学会から推薦中であった委託研究について,全共連から平成18年4月25日付けで6編に決定した旨を理事会に報告することとした.
8) 理事長からの委員会に対する要請審議議題については,学術委員会だけでは背負いきれない大プロジェクトであり,学会全体として取り組んでいくべきであるとの意見を理事会に報告する事とした.
9) 「現地理事会は今回を最後にし,次回以降は東京で開催する.また,学術総会時の会長招宴については続ける.」ことを常任理事会として理事会に上程することにした.


国際交流委員会

1.審議事項
  1) 地域医療の国際交流推進計画について
   (1)佐久総合病院の国際医療保健科における活動の経過
   (2)日本農村医学会学術集会における国際農村医学会ならびにアジア農村医学会関係者の参加促進
  2) 第16回国際農村医学会議について
  3) 第11回アジア農村医学会議について
  4) その他
2.審議の概要

1) (1)佐久総合病院の国際医療保健科における政府開発援助(ODA)ならびにJICA関連の活動についての報告を夏川副委員長から文書でなされた.今後は日本農村医学会がこの貴重な活動の成果を踏まえて更に拡大を図るべく方向性を見出す予定である.
 (2)第55回日本農村医学会学術集会において国際農村医学会理事長Ashok Vikhe Patil氏および第11回アジア農村医学会の会長Rajendra Vikhe Patil氏が出席し,挨拶並びにプレゼンテーションをする予定である.これにより第11回アジア農村医学会学術集会への日本からの参加者の促進を図ることを目的としている.
2) 第16回国際農村医学会議は,2006年6月18日から21日まで,イタリア,ロディにてDr.Claudio Colosio会長の下,開催された.口演総数151題,ポスター発表61題であり,その内日本からの演題数は17題あった.日本からの参加者は同伴者を含め約40名であった.
3) 第11回アジア農村医学会議は,Rajendra Vikhe Patil会長の下,インド,Aurangabadにて開催される予定である.開催期日は気候がよい2008年2月に予定されている.
4) 第16回国際農村医学会議の期間中に理事会が開催され,今後の学会運営体制について討論された.現在事務局はハンガリーにあり,事務局長はIstvan Szilard氏であるが,ハンガリー国内の政情の変化に伴ない今後事務局を維持することが困難になり,事務局長の退任を希望した.会長のAshok Vikhe Patil氏もこのままでは学会の存続が困難であり,自らも退任を希望する旨の申し出があった.これに対し,日本農村医学会から参加の理事長・名誉理事長を含む出席者から,学会の存続が必要であり,今後の事務局運営は日本農村医学会で引き受ける可能性について申し出を行った.これについては,日本の事務局設営になればPatil会長も留任する意向を示したので,国際交流委員会においてその財政的問題,会員・会費などの事業内容,副理事長・事務局長の人選についての検討をすることになった.




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