第151回理事会の概要について
本学会は第151回理事会を、平成25年1月25日(金)午前10時から、東京ガーデンパレスにおいて開催した。
当日は冒頭、岐北厚生病院名誉院長の樫木良友先生(日本農村医学会元理事)のご逝去を悼み、黙祷が捧げられた後、藤原秀臣理事長(総合病院土浦協同病院名誉院長)が開会の挨拶を述べた。
続いて、名誉会員の角田文男先生(岩手医科大学名誉教授)と第62回学術総会会長の前原和平理事(白河厚生総合病院長)からご挨拶をいただき、定款の規定により、藤原理事長を議長に議事に入った。
1.報告事項
(1)一般報告
(2)委員会報告
(3)ホームページの利用状況について
(4)日本農村医学会雑誌に係る編集業務の進捗状況について
(5)第3回日韓合同「農作業安全シンポジウム」・農作業事故防止研究会に
ついて
(6)農林水産省補助事業「農作業事故の対面調査」について
(7)日本医学会について
(8)その他
2.協議事項
(1)第61回学術総会(島根県)の収支決算および総括について
(2)国際地域医療保健学会について
(3)利益相反(COI)細則の制定等について
(4)第62回学術総会(福島県)に係る演題募集等について
(5)第63回学術総会(茨城県)の概要について
(6)役員・評議員等の選出手続きについて
(7)第64回(平成27年度)学術総会会長の選考手続きについて
(8)平成25年度JA共済連委託研究に係る課題の推薦について
(9)平成25年度研究奨励賞の選考手続きについて
(10)創立60周年事業積立特定資産取扱規程の廃止について
(11)今後の主要会議日程について
(12)その他
3.特記事項
(1)一般報告
平成24年 |
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10月30日(火) |
常任理事会を開催した。(松江市) |
10月31日(水) |
1.各種委員会(総務・財政・編集・学術・国際交流)を開催した。(松江市) |
2.第150回理事会を開催した。(松江市) |
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3.第47回評議員会を開催した。(松江市) |
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11月1日(木) |
<第61回学術総会・第1日目>(松江市) |
1.特別研究プロジェクト「農機具災害部会」を開催した。 |
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2.特別研究プロジェクト「農薬中毒部会」を開催した。 |
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3.第61回通常総会を開催した。 |
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11月2日(金) |
<第61回学術総会・第2日目>(松江市) |
1.特別研究プロジェクト「農村の食と健康部会」を開催した。 |
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2.特別研究プロジェクト「農村の生活習慣病部会」を開催した。 |
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11月3日(土) |
第3回日韓合同「農作業安全シンポジウム」・農作業事故防止研究会を開催した。(松江市) |
11月21日(水) |
第5回日本医学雑誌編集者会議に新谷理事が出席した。(東京) |
11月22日(木) |
第3回日本医学会分科会利益相反会議に早川副理事長が出席した。(東京) |
12月10日(月) 〜12日(水) |
第18回国際地域医療保健学会学術総会に、藤原理事長、新谷理事(IARM事務総長)を始め24名が参加した。(インド・ゴア市) |
12月25日(火) |
第7回倫理委員会(書面)を開催し、特別研究プロジェクト「農村の食と健康部会」の早川統括責任者に結果通知書を送付した。 |
[申請内容]『肥満傾向の人における発芽玄米摂取による糖・脂質代謝改善と内臓脂肪量減少の臨床研究』の終了時期の延長 |
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(H24.12.31→H25.12.31に延長) [結果]承認 |
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平成25年 |
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1月18日(金) |
第61回学術総会事務局(島根県)、第62回同事務局(福島県)、第63回同事務局(茨城県)合同の事務引継打合せ会を開催した。(東京) |
(2) 委員会報告
当日は第151回理事会に先立ち、午前9時から、総務委員会、財政委員会、編集委員会、学術委員会、国際交流委員会−の各委員会が開催され、午前10時から開催する理事会の提出議案を中心に審議を行った。各委員会における審議事項は、次のとおり。
[総務委員会](委員長:明石光伸・大分県厚生連鶴見病院名誉院長)
1) ホームページの利用状況について
2) 第61回学術総会(島根県)の収支決算および総括について
3) 利益相反(COI)細則の制定等について
4) 第62回学術総会(福島県)に係る演題募集等について
5) 第63回学術総会(茨城県)の概要について
6) 役員・評議員等の選出手続きについて
7) 第64回(平成27年度)学術総会会長の選考手続きについて
8) 創立60周年事業積立特定資産取扱規程の廃止について
9) 今後の主要会議日程について
10) その他
[財政委員会](委員長: 守田知明・周東総合病院長)
1) 第61回学術総会(島根県)の収支決算および総括について
2) その他
[編集委員会](委員長:早川富博・足助病院長)
1) 日本農村医学会雑誌に係る編集業務の進捗状況について
2) 日本医学会について
3) 第61回学術総会(島根県)の収支決算および総括について
4) 利益相反(COI)細則の制定等について
5) 第62回学術総会(福島県)に係る演題募集等について
6) 平成25年度研究奨励賞の選考手続きについて
7) その他
[学術委員会](委員長:浜田正行・鈴鹿中央総合病院長)
1) 第3回日韓合同「農作業安全シンポジウム」・農作業事故防止研究会について
2) 農林水産省補助事業「農作業事故の対面調査」について
3) 日本医学会について
4) 第61回学術総会(島根県)の収支決算および総括について
5) 利益相反(COI)細則の制定等について
6) 第62回学術総会(福島県)に係る演題募集等について
7) 第63回学術総会(茨城県)の概要について
8) 第64回(平成27年度)学術総会会長の選考手続きについて
9) 平成25年度JA共済連委託研究に係る課題の推薦について
10) 平成25年度研究奨励賞の選考手続きについて
11) その他
[国際交流委員会](委員長:新谷周三・JAとりで総合医療センター院長)
1) 国際地域医療保健学会について
2) その他
(3) 第3回日韓合同「農作業安全シンポジウム」・農作業事故防止研究会について
平成24年11月3日、島根県民会館において開催された第3回日韓合同「農作業安全シンポジウム」及び農作業事故防止研究会について立身副理事長が報告した。
第3回日韓合同「農作業安全シンポジウム」は、本学会および韓国農村振興庁の主催で、農林水産省および日本農業新聞の後援を受け、韓国からの参加者6名を含め、39名が参加した。また、午後からは農作業事故防止研究会を開催し、平成24年度農林水産省補助事業「農作業事故の対面調査」に係る高齢者のための教材(DVD)を上映し、参加者からのご意見をいただいた。シンポジウムの概要は以下のとおり。
〈第3回日韓合同「農作業安全シンポジウム」〉
1.司会 立身政信(岩手大学)、浅沼信治(日本農村医学研究所)
2.内容
1)あいさつ:藤原理事長
(要旨)日韓両国が農作業事故の対策に取り組み、情報を交換するシンポジウムは今回で第3回を迎えるが、開催する意義は深く、今後ますます充実・発展し、多大なる成果が達成されることを祈念する。
2)日本における農作業事故と対策:小川祥直
(農林水産省生産局生産資材対策室長)
(要旨)建設作業や交通事故が減少傾向にあるのに対し、農作業による事故は農業従事者の高齢化を反映して増加傾向にある。様々な分野(研究者、JA、農機具製作会社等)が協力・連携して、従事者の安全への意識の底上げを図る取組みを進めていくことが大切である。
3)韓国における農作業事故の現状:李 敬淑
(韓国農村振興庁国立農業科学院)
(要旨)これまで韓国は農業者の安全と健康を把握した統計がなかったが、2009年に農村振興庁が実施した「農業者の業務上の疾病と損傷の調査」が国家統計として認められた。この調査結果によると、一般産業に比べ、農業者の損傷や病気の発生率は高い。これは日本と同様に、農業人口の高齢化の進展が一因にあり、予防や補償制度に関する政策支援が切実となっている。
4)日本における農作業安全への取組み:清水 薫
(えちご上越 営農生活部農業経営サポートセンター)
(要旨)JAえちご上越は2010年に農林水産省の「農作業事故防止活動モデル地域」に応募し、農作業安全管理者の設置・育成、中山間地での研修会を開催した。研修会では、管内で発生した農作業事故事例を通して未然に防げる対策を参加者に伝え、大変好評であった。今後も研修会などを通して、事故防止活動を進めていきたい。
5)韓国農業者の農薬中毒:李 守眞 (漢陽大学労働環境衛生学教授)
(要旨)韓国では農作業中の農薬中毒に関する国家的統計資料はないが、一部地域で実施した調査によると、従事者の約6割がベースラインを超える殺虫剤にさらされている。これは、韓国の農業者は、産業安全保健法(5人以上の労働者を雇う会社に適用する)の管轄外におかれ、農薬を含む様々な有害要因に対する国家の管理・監督を受けていないのが原因である。
6)討論:日韓の農作業事故の実態や対策について
7)まとめ:立身副理事長
(要旨)第4回日韓合同シンポジウムが来年韓国で開催させることを願い、今後も両国が連携を図り、農作業安全に対する取り組みを推進していきたい。
(4) 農林水産省補助事業「農作業事故の対面調査」について
平成24年度農林水産省補助事業「農作業事故の対面調査」(補助金の額1,358.6万円)について、立身副理事長が報告した。成果目標は、�農作業事故の実態把握(100件以上)、�高齢農業者の安全意識を高める手法の確立(DVD教材の作成)−の2点で、このうち�については、以下の13団体の協力により、調査が進んでいることが報告された。
〈調査協力団体〉北海道農作業安全運動推進本部、岩手大学、福島県農協中央会、栃木県農業機械士協議会、日本農村医学研究所、土浦協同病院、えちご上越農協、富山県農村医学研究会、三重県農協中央会、滋賀医科大学、兵庫県農業機械化協会、広島県農協中央会、久留米大学
(5) 日本医学会について
新谷理事(英文誌編集委員長)が第5回日本医学雑誌編集者会議(平成24年11月21日開催)に、早川副理事長が第3回日本医学会分科会利益相反会議(同年同月22日開催)にそれぞれ出席し、概要を報告した。
(6) 第61回学術総会(島根県)の収支決算および総括について
平成24年11月1日(木)・2日(金)、「食と環境を支える農村の再生」をメインテーマに、島根県松江市で開催した第61回学術総会について、塩飽邦憲・学会長(島根大学理事・副学長)が決算および概要を報告した。
外国(スウェーデン、韓国)から参加した15名を加えた参加者は1,008名で、内容は、特別報告、特別講演2題、教育講演、公開講座2題、学会長講演の他、一般演題434題(内訳:口演248題、ポスター186題)、臨床研修医セッション32題、ワークショップ24題を実施したほか、「農村の環境保全と持続可能な開発」、「食と健康−農村地域からの提言-」についてシンポジウムを行ったことなどを説明し、承認された。
(7) 国際地域医療保健学会について
国際交流委員長の新谷理事が、2012年12月10日〜12日、インド・ゴア市で開催した第18回国際地域医療保健学会学術総会について報告した。
参加者は25ヶ国から約400名、日本からは24名が参加し、13演題を発表した。開会式では、インドの前大統領のDr. APJ Abdul Kalam氏も講演され、現地の新聞にも報道された。開会式では、Dr. Shintani(JARM国際交流委員長)が日本を代表してスピーチを行い、また学会2日目には「東日本大震災」のビデオを上映し、大きな反響があった。
また、12月10日に開催したIARM理事会及び12月11日のIARM総会では、(1)次期会長について、(2)次期開催地について、(3)会費支払い方法の承認、(4)定款の改定などのためのワーキンググループの設置−について説明し、承認された。学術総会の詳細は、IARMのホームページhttp://www.iaamrh.org/の中のhttp://ruralhealthgoa2012.org/に掲載。
(8) 利益相反(COI)細則の制定等について
本学会としての利益相反(COI)状態を公正にマネージメントするための「医学研究の利益相反(COI)細則」の制定、利益相反(COI)委員会の設置、同細則制定に伴う「投稿規程」の変更、会員等への周知について早川副理事長が説明し、承認された。
(9) 第62回学術総会(福島県)に係る演題募集等について
平成25年11月7日(木)、8日(金)に開催する第62回学術総会の演題募集等について、前原和平学会長(白河厚生総合病院長)が説明し、承認された。
(詳細:本学会ホームページに別掲)
(10) 第63回学術総会(茨城県)の概要について
平成26年11月13日(木)、14日(金)の2日間にわたり、茨城県つくば市において開催予定の第64回学術総会の概要について、藤原秀臣学会長(総合病院土浦協同病院名誉院長)が説明し、承認された。
(11) 役員・評議員等の選出手続きについて
現役員および評議員が本年11月開催の第62回通常総会をもって任期満了となることから、新役員・評議員および理事長・副理事長・常任理事・委員長等の選出手続きについて協議し、原案通り承認された。
(12) 第64回(平成27年度)学術総会会長の選考手続きについて
次々期の第64回(平成27年度)学術総会会長の選考について、これまでの申し合わせの通り、理事・監事の中から自薦(立候補)により選出することなどを決定した。
(13) 平成25年度JA共済連委託研究に係る課題の推薦について
15件の応募があり、学術委員会における審査を踏まえ、JA共済連への推薦順位を協議、決定した。
(14) 平成25年度研究奨励賞の選考手続きについて
日本農村医学会雑誌および文書による募集を経て、編集委員を中心に構成する選考委員会における厳正な審査により、本年7月開催の第152回理事会において決定する予定であることを提案し、了承された。
以 上
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